リチャード H モリタブログ
2008.06.01 2008年6月1日
※このブログは、毎月1日に更新しています。
【今月のことば】
「歴史を忘れる者は、同じ失敗を繰り返す羽目になる」
イギリスの格言
2008年6月1日
■記憶の切実な意味は、エピソード記憶のつなぎとめにある。
成功者は驚くほど記憶力がいい、という事実に着目して欲しい。
マイ・ゴールの設定・選択において、自分が歩んできた「顕著な経験・体験の記憶(=エピソード記憶)」の想起は、たいへん重要である。
『サクセス・マガジン』の編集長スコット・デガーモの、「あなたが成功した理由は何ですか? と成功者にインタビューすると、必ずと言っていいほど自分の生い立ちを話す」という話を思い出していただきたい。それはたんなる自己紹介ではなく、その過去のエピソード記憶の中に目標選択の理由があるからだ。
彼らが語る過去のエピソード記憶は、大きく分けて二つある。一つ目は、親のことや、幼少期から青年期、新社会人時代をはじめとする様々な印象深いエピソードで、それを話すことによって「自分がどんな人間なのか」という説明となるエピソード。
そして二つ目は「なぜ、その目標を選択したのか」という、目標選択のきっかけとなったエピソードだ。成功者は、この過去のエピソード記憶が実に鮮明で、かつ上手く話せる人が多い。
つまり、成功する人というのは記憶力に優れ、その優れた記憶によってしっかりとした自己認識を築き、その深い自己認識に根差した「マイ・ゴール」をはっきりと選択・設定しているということだ。
将来あなたが成功を手にしてインタビューを受けたとしたなら、きっと同じように自分の過去をしっかりと語れるようになるだろう。自分をしっかりと言い表せるということは、成功したからできることではない。ニワトリが先か、タマゴが先か。ニワトリをマイ・ゴールにたとえて、タマゴを記憶にたとえたなら、まず〝タマゴが〟である。マイ・ゴールを設定するためには、この過去の記憶をしっかりと整理し「自己認識を深めること」が、最初に取り組むべき事柄となる。
記憶というのは時間の経過とともにたちまちその鮮度が失われるものだが、マイ・ゴールの設定のためには、必死になってこのエピソード記憶を鮮明な状態で保持する努力が必要だ。脳科学者の茂木健一郎さんの言うとおり「記憶の切実な意義は、歴史の年号や数学の公式の暗記にあるのではなく、人生の一回性のつなぎとめにこそある」のだ。
過去の顕著な出来事という一回性、つまりエピソード記憶の想起と再認(新しい解釈)とその記憶の保持の延長線上にこれだ!っというマイ・ゴール発見の糸口がある。
リチャード・H・モリタ拝
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2008.05.01 2008年5月1日
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【今月のことば】
「人生の成功の秘訣は、何をすることが自分の運命なのか、
それを発見することである。あとはただ、それを実行するだけだ」
ヘンリー・フォード 大富豪・フォード自動車創業者
2008年5月1日
■「成功者は驚くほど記憶力がいい」という共通特性の発見
私たちが調査した多くの成功者たちが、人生の悲劇について似通ったことを語っている。その言葉を要約すると、「人生の悲劇は、これだけは絶対に達成したい!という目標が持てないこと。さらに大きな悲劇は、目標があったとしても、その目標を達成したあと、次の目標を見つけられないまま意欲を失い、人生の漂流者になってしまうことだ」となる。あなたが今までどんな成果を得た経験の持ち主であるにしろ、この「目標を失う」という人生の悲劇には共感できるのではないだろうか。
さて、成功の秘訣を「目標の選択」に絞り込み、今までの自分を振り返り、しっかりとした自己認識を築くための生活史作成の質問集という構成によって、読者を「夢」と「現実」が重なり合う目標設定に導いた『マイ・ゴール これだっ!という目標を見つける本』を出版してから八年が経つ。
「成功者は驚くほど記憶力がいい」という成功者の記憶の良さに着目し、過去のエピソード記憶の再生(思い出し)→再認(新しい解釈)→保持(記憶をしっかりと持ち続ける)という斬新な方法によって〝過去の経験を生かす選択〟を可能にしたこの目標設定法は、経営者、コーチ、メンター、カウンセラーといった指導的立場にある方だけでなく、現役ビジネスパーソンはもとより、ビジネスを引退した方も含めた幅広い読者層に支持された。
仕事に、プライベートに、また子育てにと、これも目標というテーマに絞り込んだ特長がゆえだろうが、しかし当初、この研究テーマは「目標はどうすれば見つけることができるか?」ということではなかった。あくまでも私たちは成功ノウハウにこだわり、「究極の成功ノウハウを法則化しよう!」という目的の中で、どうすれば成功できるのか? その秘訣を成功者が自ら語った言葉に求め、その共通項目を抽出して体系化するべく調査・研究をはじめたのだ。
当初の調査対象は、『サクセス・マガジン』というアメリカで創刊100年の歴史を誇る成功者のインタビュー誌に掲載された3万件に及ぶ膨大な成功者の記事だった。この雑誌は、発明王トーマス・エジソンから、マイクロソフトのビル・ゲイツにいたるまで、時代の成功者がいかにして成功を手にしたのか? その秘訣を直接本人に取材したインタビュー雑誌である。また、この記事の分析と同時に、サミュエル・スマイルズ、オリソン・マーデン、ジェームス・アレンといった古典的成功書をはじめ、ビジネス、自己啓発、哲学、経営学、心理学、名言集、教育、医学、そして寓話と、本書完結版の編集を終える2007年の12月まで、研究対象の文献は約1300冊におよんだ。この研究がはじまって「成功者は記憶力に優れている」「成功の秘訣は目標の選択にあり」という結論が導き出される直前、サクセス・マガジン社のスコット・デガーモがつぶやくようにこんなことを言ったを今もよく思い出す。
「ほとんどの成功者は、いかにして自分が成功をつかんたのか、どうやって度重なる逆境を乗り越えたのか、実はその本当の理由を上手く説明できていないんだ――つまりこうだ。成功できたのは、人の何倍も努力したからだと言う。じゃあ、なぜそれほどの努力ができたのかって訊くと、目標を達成した姿を鮮明にイメージしたとか、高い意欲を保ち、何事にもポジティブ・シンキングで臨んだからと言うんだ。そこで、ではなぜそんなに高い意欲と積極性を持てたのか? と突き詰めて訊けば、みんな答えるには答えるのだが――そのあと、インタビューの録音テープを文字起こしして、よくよく考えてみると、実は的確な答えになってない。結局、その目標なんだよ、その選択そのものが彼らに意欲を与えた。やる気は最大の能力だからね」と。
アインシュタインは、「すべての物事はなるべくシンプルにすべきだが、シンプルすぎてはいけない」と言ったが、私たちの結論はその名言に反して、「選択、それも目標の選択に尽きる」という極めてシンプルなものとなり、相対性理論の一般化に対して尊敬の念を抱きながらも、うしろを振り向いて舌をぺろっと出すような確信が、今、あらためて強くなっている。
あなたの成功を、いやこれだっ!という目標の発見を心から祈る。
リチャード・H・モリタ拝
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2008.04.01 2008年4月1日
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【今月のことば】
問題を作ってしまったときの思考方法で問題を解決することはできない。
アインシュタイン
2008年4月1日
■どんな仕事を選ぶのか? 誰をパートナーにするのか?
人生はどんな選択するかによってまったく違った結果となる。
マイ・ゴールの分野には趣味のように大きな成果や結果を出さずとも〝好き〟というだけで満足できる分野もある。しかし仕事の分野は、「下手のよこ好き」だけで結果を期待できるものではない。
どんな職業を選ぶのか? 会社勤めをするのか? 就職するなら会社はどこにするのか? それとも独立するのか? 事業パートナーとなる会社はどこにするのか? 独立するなら共同経営者は誰にするのか? これらの選択は極めて重要である。
しかし、学生の方や二〇代前半までの人、また社会経験の浅い人はこの職業選択についてそれほど神経質になる必要はない。このことは33ページの「マイ・ゴールを模索しはじめるタイミング」の項でも説明したが、若いうちは何でも経験であるし、苦手な分野であっても、その経験があとになって役立つことはよくあることだからだ。たとえば経理などの事務方の経験も、独立したときに役立ったり、接客業の経験者がたとえば事務方の仕事に就いたときに円滑な人間関係作りに役立ったり、また、畑違いのキャリアが斬新なアイディアにつながったということもよくある。そういう意味において新社会人時代というのは、下積みの時期であることを自覚して「何でも学ぼう」という謙虚で前向きな心構えで仕事に臨むことを勧めたい。
しかし一定の社会経験を経た大人が、残りの人生をかけて、一生打ち込む仕事や配偶者の選択をする場合、この選択ミスは一生の負債になりかねない。仕事の選択と結婚の選択はよく似ている。若い時期は何でも経験であるから、恋愛同様に「好きな人」と付き合ってみるのは絶対に必要なことだ。そうやっていろんなことがわかってくる。しかし大人は子供と同じように「何でも経験だ」と行き当たりばったりの選択をするにはリスクが高い。恋愛の延長線上に結婚があるのは事実だが、結婚の選択は恋愛より深い思慮を必要とし、大胆な勇気も必要だ。
再三述べていることだが、マイ・ゴールは、恋愛と同じように「出会い」であることを忘れてはいけない。自動車王ヘンリー・フォードの「人生の成功の秘訣は、何をすることが自分の運命なのか、それを発見することである。あとはただ、それを実行するだけだ」という言葉を噛みしめて欲しい。とくにこの職業分野におけるマイ・ゴールは「運命的な出会い」によってもたらされる。
職業との出会い、人との出会い、その出会いを「チャンス」として認識し、つかみ取ることができるかどうか。そしてチャンスは準備をしている者に味方する。その準備こそ「自己認識の獲得」にある。普段から自分について考え、しっかりとした自己認識を持っていることが、ある事柄がマイ・ゴールになりうるかどうかを冷静に、そして直感的に判断させる。同様に、しっかりとした自己認識は、共同経営者や配偶者など、パートナーとなる人の本質を見抜く選択眼となる。自己認識が低ければ、「ただ好き」という一時的な感情に判断をゆだねるしかない。
私たちが運営する目標設定コースでは、この自己認識を築く方法について、「自分史作成」と「人生の七分野における詳細な質問集への取り組み」によって解決しているが、前述したように、自分に「むいていること」と、自分が「やりたいこと」が一致するもの、つまり自分の個性や才能といった「天才の種」のようなものを見つけて、その適性と自分のやりたいことや好きなことが重なり合うような仕事を選択することだ。
才能とは天才の子供のようなものだ。才能をしっかりと育てることによって、人間はやがて天才と呼ばれるようになっていく。その心地良さが自信を育み、真の自己実現へと導いていくのだ。こうした一連の自分を見つめていく延長線上にマイ・ゴールとの出会いがある。経験値の高い私たち大人がマイ・ゴールを見つけるためには、まず「できること、むいていること」という適性、経験、才能を見つめながら、その次に「やりたいこと、欲しいもの」という夢や欲求を見つめて選択に臨むことが賢明だ。「やりたいことさがし」なるものがなかなか結果を出せないのも、ここに原因がある場合が多い。「やりたいことさがし」は微笑ましい姿であるが、それだけではなかなかマイ・ゴールは見えてこない。「やりたいことさがしがやりたかったんだ!」という結末は残念なことだ。
リチャード・H・モリタ拝
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2008.03.01 2008年3月1日
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【今月のことば】
すべての果実が、
苺と同時期に実ると思っている者は、
葡萄について何一つ知らない。
パラケルスス
2008年3月1日
まさしく今、日本は本当の意味で「自己責任の時代」を迎えた。身近な体験を通して身の回りを見ると、「もはや国家や会社に頼っていては危険な時代だ」ということにリアリティーが出てくるはずだ。なんとかなる時代ではない。とくに戦後、経済の好調期に支えられた多くの日本人は、自分以外の誰かにもたれかかりながら生きてきた。そしてその援助や保障をあてにするあまりに、自らの自助努力を軽視してきたという傾向はいなめない。居心地のよい「ぬるま湯」に浸ることで現実を直視する力を失っていたのだ。そんな日本人の目を覚まさせるかのように、今社会は、日々厳しさを増し、頼りにしてきた数々の保障や援助が次々と消え去っている。まさに「自己責任時代」の到来である。
しかし今が変化のとき、そしてチャンスのときだ。病気の症状が現れはじめたとき、人は健康になるチャンスを手にする。この変化の波に乗れるかどうか、それはコンピュータを使いこなせるような技術的能力の有無を指すのではなく、「自由」というコインの裏面にある「自己責任」の意味を理解し、結果に対して言い訳をしないという「自助の精神」を持つことを意味する。
「何とかなるだろう」が通用しない時代。「共存共栄」の思考を持ちながらも、個人は「他者に頼らず自分の力で生きていく」という自助、自立の認識を深めなければ、残りの人生を乗り切ることは難しい。この自己責任、自助に根ざした目標を持てず漂流者になっても、社会は個人の失敗に対して責任を取ってくれない。自己責任とは「自分で責任をとらなければいけないぞ」と、誰かに教訓として教えられるまでもなく、報酬に必ず代償があるのと同じく、自己責任は自然の法則と同じように働く。どんな行ないも、必ず最後には自分に返ってくる。そう、人生は帳尻が合うようにできている。
では、どうすればいいのか? この自助、自己責任の精神が今世紀の基準になった今こそ、一生情熱を注ぎ込むことができるこれだ!っという目標「マイ・ゴール」の獲得が必要なのだ。
あなたが本当にやりたいこと、あなたの才能と経験と夢が重なり合い、自分の“これから”を決定づける目標の発見を心から祈る。
リチャード・H・モリタ拝
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2008.02.01 2008年2月1日
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【今月のことば】
なっていたかもしれない自分になるのに遅すぎることなんてない。
ジョージ・エリオット 作家
2008年2月1日
1999年に『マイ・ゴール これだっ!という目標を見つける本』を書きはじめて、10年という区切りの年を迎えた本年2月、ついに『完結版』が出版された。『マイ・ゴール』はいままで15万人の購読者を得たといっても、それは原典2000年初版発行の3万部を除けば、以降「新装版」、「ダイジェスト版」という2冊の改訂・改筆の焼き直し本を含めて、一年平均1万部という亀の歩みのような地道な道のりだった。ベストセラーは、著者、編集者、版元と、制作に携わった者の誰もが願う結果であるが、本書の「目標設定」というテーマに確信を抱きながらも、毎年生み出される多くのベストセラーを尻目に、「前進あるのみ」と改訂努力、営業努力をつづけながら、タイトルが悪いのではないか、テレビや雑誌に話題本として大々的に取り上げてくれないか、と期待したのも事実だ。
この『完結版』の制作について、とりわけこの日本において、『佐賀のがばいばあちゃん』(島田洋七著 徳間文庫刊)のエピソードに感謝したい。というのも『佐賀のがばいばあちゃん』は、原典の発行から数回焼き直し本の出版を重ね、(初版は2001年ムーンライトファクトリー刊の自費出版だった)何と七年目にしてミリオンセラーとなったという事実。このエピソードには、「よし私も……」と、大いに勇気づけられた。ミリオンのヒットに際し、著者島田さんは「ヒットした理由は何ですか?」というインタビュアーの質問に、「時代背景ですかねェ。これを書いたのは七年も前のことで、自分でも、いい本だ、これを一人でも多くの人が読んでもらいたいと、あきらめずに何度も発行してきたんですが今まではだめだった。でも今の時代がこんな教訓を必要としている時代になったからだと思うんです」と、謙虚なコメントを出された。お笑いタレントらしい話しぶりの中に“想い”を感じた。私もこうしたひたむきな“想い”につづきたいと思った。それは、たんにベストセラーを期待するものではなく、一人でも多くの方から、「チャンスをつかんだ! 自分らしい人生を見つけた!」という、人生の選択の喜びの声が聴きたい一念である。
前作をお読みいただいた方にも、十分に読み応えのあるリライトとなっていると思う。宣伝ブログになってしまうが、ぜひ一度書店で手にとっていただきたいと思う。
今年を「人生の選択の年」とされることをお祈りする。
リチャード・H・モリタ拝
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2008.01.01 2008年1月1日
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【今月のことば】
機会は準備した心を持った人に味方する
パスツール 細菌学者
2008年1月1日
マイ・ゴールを模索しはじめるタイミングについて「大学生の方へ」
偉大な思想家ジェームス・アレンは、その著書『原因と結果』の中で次のように述べている。「人はいつも思考という道具を用いて、いくつもの喜びと、いくつもの悲しみを生み出しています」と。何を思考するのか、何を選択するのか。これは極めて重要な課題である。成功者、自己実現者は、現状に甘んじることなく、絶えずマイ・ゴールを模索し、絶えずマイ・ゴールを見つめている。
しかし、今、あなたが大学3年生で就職活動を目前に控えている状態なら、マイ・ゴールを模索するには早すぎる、ということを年頭に申し上げておきたい。
具体的にはこうだ。
人生の選択問題に直面している大学生がいる。『マイ・ゴール』を読み、就職を目前にして、目標設定コースに参加して適職さがしを成功させたいと思っている。動機もタイミングも十分のように思われるかも知れないが、私たちは大学生の受講を五年前から受けつけていない。なぜか? それには二つの理由がある。それは、
1.マイ・ゴールを選択するための基準となる社会経験値が極めて低い。
2.日本において、新卒入社という機会は一生に一度しかなく、適職さがしの目的で受講した場合、その模索期間は数ヶ月から一年以内に限定され、性急な選択となる。
たっての希望ということで、長文の面談願いや感想文を寄せていただき、事務局にも直接訪問されたような場合、私自身、年に五~六人の割合で大学生の方に面談をしているが未だ受講を受けつけたことはない。直近、立命館大学経済学部三年のT君の場合で説明しよう。T君は、メーカーに行くか、金融に行くか、また会社選択も迷っていた。将来知事にでもなれるのではないかと想像させるぐらいの好青年だ。私は彼の話を一時間ほどじっくり聞いたあと、こう言った。
「Tさん、あなたが銀行かメーカーかと迷っているなら、内定まで一年という限られた時間の中で徹底的に一社でも多くの会社を訪問しなさい。新卒採用のチャンスは時間で限られています。時間との戦いです。競争率が高い低いそんなことは関係ありません。自分には無理だなと思う企業もあるでしょう。関係ありません。とにかく受けて受けて一社でも多くの内定をもらいなさい。そのあと、どこにするかを考えて選択すればいいのです。選択肢は多ければそれに越したことはありません。そして、ひとたびここかなと選択したら、その会社に入社して徹底的に働きなさい。寝食を忘れて、毎日ぐったりとなるほど、まずは一年、徹底的に働いてみる。二年目どうするかなどと考えなくてもいい。それはまた二年後に考えれば。苦手だ、嫌だなと感じることであっても、配属に愚痴などこぼさず、決して文句を言わず、すべては自己責任という認識の中で、徹底的に仕事に取り組んでみなさい。そうすれば、たとえ苦手だと思っていた部署のキャリアでも、将来必ず役立つし、一心不乱の努力をしてこそ自分に向いているかいないか、自分が何を求めているのかがもっと明確になってきます。そしてマイ・ゴールへの選択も切実なものになってくる。そういう社会経験もなしに、自分に向いていることはなんだろうと、今この時期にいたって悩んでいてもはじまりません。あなたは若い。あなたの未来はあなたの目標のおもむくままです。だからあせる必要はありません。そういう実社会の経験を通して人との出会いがあり、事実との出会いがあります。マクドナルドのレイ・クロックにしても、スターバックスのハワード・シュルツにしても、ビジネスキャリアのスタート時、その仕事に猛烈に取り組んでいます。その上で、今よりもっと真剣に考える時期やチャンスが必然として訪れます。まず就職して、そしてがんばってやった上でマイ・ゴールを見つけたいと思ったなら、そのタイミングでまた会って話しませんか。そうした経験がなくては、マイ・ゴールはなかなかつかめません。自分をみつめ過去を振り返る内省の作業も、振り返るエピソードがもっとなくては話になりません」と。
何事もタイミングが重要である。また、このことは『マイ・ゴールの物語編』冒頭のストーリー展開に盛り込んでいる。本は読み手の鏡であり、感動は共感なのだから、お読み終えて、もし「まるで自分のことが書いてある」という感想を、ある程度の社会経験を経た方が持たれたなら、今がマイ・ゴールを模索しはじめるタイミングであることはほぼ間違いない。
人生には良いとき悪いとき、仕事の好不調、人間関係、病気、結婚、離婚、失恋、愛する人の死、トラブル、失敗や挫折の体験、成功体験――と、必然的なエピソードが次々と生まれる。そのエピソードの渦中、悩み、喜び、出会い、人は必然としての人生の選択を考えるチャンスを手にする。人生の「生」の過程は常に流転し、その運命に対応している。世の中に絶対はないと言う。しかしあえて言うなら、いつかは死ぬという「死」の訪れだけは絶対的なものだろう。そして結局のところ人生とは、死ぬまでの限られた時間をどう生きるのか、ということに他ならない。しかしその死の訪れがいかに絶対的な事実であり「いつかは死ぬんだ」と言葉にしながらも、健康体でいる限りリアリティーを持つことはなかなかできない。しかし、「いかに死ぬかは、いかに生きるか」である。自己実現への取り組みとは「いかに生きるか」ということに、自発的に、真剣に取り組むことである。
「人生は一度しかない」という限られた〝時間〟へのリアリティーがわいたとき、このまま自分の人生は終わってしまうのか、このままで終わるのはいやだ――と思えるときが、具体的にマイ・ゴールの模索をスタートする最高のタイミングである。
年の始め、今までの人生を振り返り、
今年を「人生の選択の年」とされることをお祈りする。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.12.01 人生は選択の結果であるⅡ
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【今月のことば】
「災いは、“知らないこと”で引き起こされるものではない。
“知らないのに知っていると思い込んでいる”ことから引き起こされるものだ」
マーク・トゥエイン 作家
2007年12月1日
結論から。
人生は選択の連続であり、今の人生は過去の選択の結果であるということ。
そして未来は、これからあなたがどんな選択をするのか、その選択によって決まる。
もちろん目標を達成していくプロセスにおいては、たゆみない、人一倍の努力は当然のことである。これは誰でも“知っていること”である。同時に、成功するためには、明確な目標を設定すること、これも誰もが知っていることだろう。しかし成功と自己実現の真相には、そうした「積極的に懸命な努力をしたから」「明確な目設定をしたから」というだけでは到底説明することのできない重要な事実が横たわっている。その事実こそ〝選択〟の問題なのだ。
マクドナルドのレイ・クロックは、ハンバーガーを選択して大成功を収めた。クロックは、ペーパーカップのセールスマンとしてキャリアをスタートし、同社のトップセールスを記録しながらも「チャンスを逃すな」を信条に、新たな目標を模索しながら、六つの回転軸を持つマルチミキサーのセールスを選択して独立した。その後も持ち前のガッツで全国を飛び回りながらも新たなチャンスを窺い、遂にカリフォルニアのサンバーナディノの繁盛店、マクドナルド兄弟が経営するハンバーガーショップに出会う。そして五二歳、年金の受給まであと一三年というとき、一生に一度の賭けに出て、ミキサーではなく、なんとハンバーガーを選択して一発逆転の大勝利を収めた。
今やカフェの代名詞となったスターバックスのハワード・シュルツは、一九七五年の大学卒業後、やりたい仕事も定まらずミシガン州のスキー・ロッジで働き、一年後ニューヨークに戻ってゼロックス社に入社し、ワープロのセールスマンとなった。休む暇もなく懸命に働き業績を伸ばしていたが、そんななかでもシュルツはもっとやりがいのある仕事を望んでいた。そして一九七九年、友人の誘いで家庭雑貨を扱う会社ハマープラスト社に転職。期待され営業本部長になるが、三年後、シュルツは、この給料の良い安定した一流会社を辞めて、はるか三千マイルも離れたシアトルのわずか五店舗の小さなコーヒー卸問屋スターバックス社を選択した。
ジョルジオ・アルマーニは、クローニンの小説『城砦』の主人公に感銘を受け、医師を志しミラノ大学医学部に進んだが、その道に疑問を感じて三年で退学を選択。次の道を見つけるまでのモラトリアム期間として兵役に就くが、兵役中の医療班での経験で「自分は医師には向いていない」という思いを決定的にした。退役後、医学の道に戻ることはなく、友人の紹介でミラノの百貨店のバイヤーの道に進み、三〇歳でデザイナーの道を選択した。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツは、高校生のときすでにコンピュータ一色の人生を送っていた。そしてハーバード大学コンピュータ科学に進学したが、起業を選択し、大学を中退して、それもハードではなくソフトを選択してWINDOWSを世に送り出した。
アメリカ合衆国元副大統領でノーベル平和賞受賞者のアル・ゴアは、政治家の父の足跡を追って政治の道を選択した。そして一八年前、幼い息子が生死の境をさまよった事故に遭遇したとき「自分にとって大切なことは何か?」と見直しはじめ、自分の半生をじっくりと振り返りながら、プライベートにおいては「自分の家族を第一に考えること」、そして仕事においては「地球環境問題を最も重要な課題とする」ことを選択して『不都合な真実』を発表した。
まさしく人生は選択の連続であり、今は過去の選択の結果である。
レイ・クロックがマルチミキサーのセールスマンのままマクドナルドを選択しなかったら、ハワード・シュルツがスターバックスを選ばず、もしゲイツが、もしアル・ゴアが、もしジョルジオ・アルマーニが――ポータルサイトGoogleを選択したセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ。同じく検索サイトを選択したYahooのジェリー・ヤンとデビッド・ファイロ。NIKEのフィル・ナイト。ヘッジファンドのジョージ・ソロス。セラミックを選択した京セラの稲盛和夫。HONDAの本田宗一郎――もし彼らがその道を選択していなかったら。
いや、これほどの成功者を挙げずとも、あなたが知っている誰でもいい。事業家、アスリート、職人、料理人――業種、成功の度合いを問わず、輝いている人を思い浮かべて欲しい。確かに彼らの成功の陰には努力があり、積極力があり、何をやっても成功できるタイプの人と考えることもできそうだ。しかしもし彼らが、その道を選択していなかったら――どうだろう。はたして彼らは成功できただろうか。ここまでのエキサイティングな自己実現を成しえただろうか。
年の瀬、この1年、いや今までの人生を振り返り、
来年を「人生の選択の年」と迎えられることを祈る。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.11.01 人生は選択の結果である
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【今月のことば】
「人生は選択の結果である」
『言志四録』訳文より
2007年11月1日
ハワード・シュルツはスターバックスのコーヒーを選択し、レイ・クロックはマクドナルドのハンバーガーの道を選んだ・・・もしクロックがマルチミキサーのセールスマンを続けていたら、もしシュルツがセールスとマーケティングの仕事を続けていたら、今の成功、いや自己実現はあっただろうか。「人生は選択の連続であり、今の状況は過去の選択の結果である。そして「今の選択で未来が決まる」は、古典『言志四録』の冒頭にもある教えだが、『マイ・ゴール』で説いた成功の秘訣は、この圧倒的な人生の選択の重要性を説いる。「成功は努力、忍耐、積極性から生まれる」という成功ノウハウが論じられる中、目標と手段が逆転してしまうというパラドクスに陥ることが実に多い。最初はこれだ!という目標を探していたのに、いつの間にか目標達成の手段に目がいってしまう。しかし、手段が目標を達成させるのではない。その目標が努力、忍耐、積極性を引き出すのだ。あなたは残りの人生の時間を何に投資するのか。その選択次第であなたの「これから」が決まるのだ。
チャード・H・モリタ拝
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2007.10.04 2007年10月3日
【今週のことば】
「本当の目標とは、太陽のようなもの」
リチャード・H・モリタ
2007年10月3日
イソップ童話の『北風と太陽』の話。北風がどんなに強い風を吹かそうとも決して脱がすことのできなかった男のコートを、太陽は熱というエネルギーでいとも簡単に脱がしてしまいます。本当の目標とはこの太陽のようなものです。がんばらなきゃ、しっかりしなくては、積極的にならなくては・・・とわかっているのになかなかできない。少年期に、親から先生から「どうしようもない子」と、どんなに注意、助言、叱責されても変わることのできなかった不良少年が、この本当の目標に目覚めたとたんに、心に情熱の火を灯して無限大の力を授けられて一変する。本当の目標には、どんな教育にも勝る「大変身」の魔法力があるのです。
チャード・H・モリタ拝
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2007.09.26 2007年9月26日
【今週のことば】
「成功の基は自己の財能に適する職業の選択にある」
オリソン・マーデン
2007年9月26日
たとえばマクドナルド王国を築き上げた大富豪のレイ・A・クロック。彼はレストランにマルチミキサーを売り歩いていたセールスマンでした。売上にかげりが差し、行き詰まっていた時、マクドナルド兄弟が経営する小さな繁盛店のハンバーガーショップに出会いました。そして、年金の受給まであと13年というこの時、「これだっ!」と、一生に一度の賭けに出て、ミキサーの販売からハンバーガー屋に転身してマクドナルド王国を築きました。
「どうやるのか?」の前に、まず「何をやるのか?」それが問題なのであります。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.09.19 2007年9月19日
【今週のことば】
人生には浮き沈みがある。
満ち潮は君を幸運へと導き、
これを逃してしまうと人生の航海は惨めな幕引きとなる。
今、嵐の大海原に乗り出す我ら、
この見極めを誤れば、
すべてを失ってしまうだろう。
シェイクスピア
2007年9月19日
人生は選択の連続であり、今の人生は、今までの自分自身の選択の結果です。成功の秘訣は「努力、忍耐、積極性」とされるなか、成功の秘訣は人生の選択、つまり目標設定にある、ということが結論です。努力も忍耐も積極性も、それが発揮されるのも、また報われるのも、結局のところ「選択」にあるのです。この見極めこそが成功の要諦なのであります。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.09.12 2007年9月12日
【今週のことば】
「成功の基は、個人の才能、財能に適した職業の選択にある」
オリソン・マーデン
2007年9月12日
「ごく普通の技能が多彩にあったところで評価は得られない。一つの分野、自分が進むべき道を見つけて、自分をしっかりと磨き、ずば抜けた存在になること。決して“何でも屋”になろうとするな。何でも屋は酷使され、ただ便利に使われてしまうだけだ。一つの分野で突出できるように自分を鍛え、他の分野での才能を発揮するのは控えめにしなさい。松明(たいまつ)はきらめくほど炎が消えるのも早い」。これは17世紀のスペインの哲学者バルタザール・グラシアンの教えです。自分の才能の発見、そしてその才能に根ざした“これだ!っという目標の発見、これこそが真の成功の基なのです。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.08.29 2007年8月29日
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【今週のことば】
「天才とは、1%の才能と99%の努力だ」
喜劇王 チャーリー・チャップリン
2007年8月29日
「何で成功できたの?」という質問に対して、アメリカでは「I believe in my genius!」(自分の内に秘めた天才を信じたからだ!)という言葉が返ってくることがあります。人は自分の才能を自覚し、その才能を伸ばすことによって「天才」と呼ばれるようになるのですね。チャップリンは、サクセスマガジン誌のインタビューに対して、「天才とは、1%の才能と99%の努力だ」という言葉に、「でもこれは才能が低くても努力すれば誰でも成功できるという話ではない。1%の才能という意味は、才能の豊富さや低さではなく、たとえ1%であっても才能が絶対必要だという意味なんだよ」と補足説明をしています。オリソン・マーデンは「成功の基は、自分の才能に適した職業の選択にある」と言いましたが、自分の才能、適性を自覚し、その才能に適した職業選択の重要性を決して侮ってはなりません。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.08.22 2007年8月22日
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【今週のことば】
「人生は続く(It goes on.)」
ロバート・フロスト
2007年8月22日
この言葉は、詩人フロストの「私が人生で学んだことはたった3語でまとめることができる。それはIt goes on.(人生は続く)ということだ」という教えとして広まりました。人生は思いのほか、まだまだずっと続くのです。こんな毎日を過ごしていてもいいものだろうか…と漠然と考えていても、何かの事柄にあなたが囚われていたとしても、人生はまだまだずっと長く続きます。あなたが今何歳であれ、今があなたの人生で一番若い時なのだということを忘れてはいけません。人間の一生は自己発見の航海なのですから、これだ!っという目標を見つけて、前進あるのみです。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.08.08 2007年8月8日
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【今週のことば】
「外界は自分の心の鏡である」
オリソン・マーデン
2007年8月8日
成功哲学や自己啓発書の中核にあるのは「鏡の法則」や「原因と結果の法則」だということはよくご存知のことと思いますが、あらためて「その通りだな」と再認させられます。今回は、100年前に書かれたマーデンの「成功論」の中から、この法則について書かれた文章を、最新刊の『3賢者の成功哲学』から抜粋掲載してみたいと思います。
「こんな話しがある。ある貧乏な少年が、山の頂にある万年雨ざらしになった小屋に住んでいた。少年は毎夕戸口に立って谷を眺め、谷の向こうに見える夕日に輝いている美しい窓のある家を魅せられたようにいつも見入っていた。時が経つにつれ、少年は自分が住んでいる小屋をみすぼらしく思うようになり、自分を不幸に思うようになった。少年はさんざん悩んだあげく、深いため息をついて、「僕の家は本当に貧乏だ。もし谷の向こうにある金色の窓のある家に住めたら、どんなに幸福だろう」とひとり言を言った。
そんなある日の夕暮れ、金色の窓はこれまでにないほど眩しく輝いて、「こっちにおいで」と、自分を招いているように見えた。少年はこの瞬間、あの美しい家を訪ねてみようと決心し、翌日の明け方に出発した。道は朝霧がたちこめ、日中は蒸し暑く、少年はへとへとになって足を引きずりながら前進した。谷の向こうに到着した時はすでに夕方になっていた。自分の小屋からいつも眺めていたあの美しい家はどうであったか。少年は輝く家を目の当たりにして愕然とした。そこにあったのは、屋根の落ちた納屋、見る影もない窓であった。それは決して金色ではなく、普通のガラスで、しかも所々割れていて、塵と埃で汚れていたのである。この時少年は、体は疲れ果て、喉は渇き、一歩も動けない状態でいた。少年は納屋に入り仰向けに横たわって涙にむせんだ。しばらくして半身を起こし頭を上げて涙ながらに谷の向こうを見ると、そこにはキラキラと光っているものが見えた。それはまぎれもない、山の頂に建っている自分の家であった。その窓は夕日に照らされ、燃える黄金に輝いていた。
多くの人はこの少年と同じ思考に囚われている。私たちを手招きするのは常に遠くに見える家である。「不満に思う自分の家」は今現在を指し、「遠くに見える美しい家」は遠い場所、長い時間を指す。人生の美と栄光とは、私たちの不満と羨望の魔の手に囚われている間は、いつも遠く隔たりのある場所(時間)にあるものだ。私たちは、いつか時間が経過すれば美しい家に入ることが可能になると考える。しかし、その羨望の思いを抱く時、今現在、今月今日の自分の居場所を度外視して、軽く見る傾向が強い。将来において、いつかお金、またはお金によって得られる物によって幸福を手に入れることができると考えている。
しかしながら人間は、遥か遠くから手招きする蜃気楼のような漠然とした物を把握できるものではない。大抵の人は、歳を経て、いついつこれくらいの歳になれば心配も苦労もなくなり、自分の野心を充たすことができるだろうと思っていても、さていよいよその歳になってみると、相変わらず月並みで、平凡この上なく、幸福は遥か前方の遠い所にあることを実感するのである。
外界は自分の心の鏡である。部屋にある鏡をふと覗けば、その鏡には自分の顔がそのまま映し出される。それと同じで、君が笑えば笑った顔が、顔をしかめればしかめっ面が映し出される。幸福は自分の心の反映であり、見方、考え方一つでいろんな色にもなればいろんな形にもなるのだ」(マーデンの「成功論」より)
リチャード・H・モリタ拝
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2007.07.25 2007年7月25日
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【今週のことば】
「なっていたかも知れない自分になるに遅すぎることはない」
作家ジョージ・エリオット
2007年7月25日
マクドナルド王国を作り上げたレイ・A・クロックは53歳までマルチミキサーのセールスマンだった。クロックは年金受給まであと13年という時、これだ!っという目標と出会い、一生に一度の賭けに出て、ミキサーではなく、何とハンバーガーで勝利を収めました。ケンタッキー・フライドチキンの創業者カーネル・サンダースが祖母の作るフライドチキンの味を思い出して事業をはじめたのは、退役軍人となった初老の頃です。自己実現は、間違いなく「目標」によって形作られます。あなたが今何歳であれ、目標設定に遅すぎるなどということは絶対にありません。一回きりの人生です。これだっ!という目標をぜひつかんでください。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.07.11 2007年7月11日
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【今週のことば】
「教育は結構なものである。しかし知る価値のあるものは
すべて教えられないものだ」
オスカー・ワイルドの助言1
2007年7月11日
1996年、橋本内閣のとき、義務教育課程における教育の目的が、「一斉平等教育」から「教育は自分さがしを助ける営みである」と明言されました。10年前、なぜ教育が「自分さがし」へと移行したのか。その理由の根本は、子供が目標や夢を持てないという危惧からではなく、実はその子供を持つ親自身が目標をしっかり持てていないという、大人のアイデンティティの問題ではないかと思うのです。子供をどう育てればいいのか? 結局のところ、最も影響力ある教育法は「親の後ろ姿を見せる」これに尽きるのではないでしょうか。最近つくづくそう思います。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.07.04 2007年7月4日
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【今週のことば】
「大人は大きくなった子供である」
心理学者 リチャード・ネルソン・ジョーンズ
2007年7月4日
「大人は大きくなった子供である。誰かを愛しているかどうかは、自分の中の直感的な子供が、外側は大人の姿をした相手の中の子供と一緒に居たがっているかどうかで見極めることが出来る」とジョーンズ博士は著書の中で言っています。「大人は大きくなった子供」いい言葉ですね。先日心理カウンセラーの方とこの話をしていましたら、「そうだね、大人は子供のころの夢を実現する為に生きているんだね」と意気投合しました。読者の方が、自分の生きてきた“今まで”を振り返って、忘れていた自分の中にある子供を呼び覚まして、これだ!っという目標に生きてくれたなら……つくづく最近そう思います。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.06.27 2007年6月27日
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【今週のことば】
「なっていたかもしれない自分になるのに遅すぎることはない」
作家 ジョージ・エリオットの言葉
2007年6月27日
「本当の自分」を自覚する、「本当の目標」を発見する、という試みにおいて、よく「歳をとりすぎてしまいました」という言い訳を耳にすることがあります。しかし目標設定において年齢はまったく関係ありません。人間は50年間良くても51年目から悪くなれば「自分の人生は最悪だ」と言い、反対に50年間悪くても51年目から良くなれば「やっていて良かった」と言うものです。「本当の自分を見つけたい、本当の目標を見つけたい」と思い立ったその瞬間の今が絶好の時期、いやチャンスなのです。「チャンスに後ろ髪はない」と言いますが、そうした転機の気持ち、向上の気持ちになった「今」というチャンスを絶対に逃さないでください。本当の自分に、スイッチONです!
リチャード・H・モリタ拝
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2007.06.13 2007年6月13日
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【今週のことば】
「過去が咲いている今、未来の蕾(つぼみ)で一杯な今」
陶芸家 河井寛次郎の言葉
2007年6月13日
今週の言葉として掲載した陶芸家 河井寛次郎の言葉の「過去が咲いている今、未来の蕾で一杯な今」という言葉。私はこの言葉が大好きです。『マイ・ゴール』や『目標設定練習帳』の読者の方には、この言葉の説明は要らないかも知れませんね。人は過去を記憶の中に詰め込んで「今」を生きています。過去をしっかりと見つめなおして、そこに新しく肯定的な解釈を施して、自分らしい未来の蕾(目標)を持って前進あるのみです!
リチャード・H・モリタ拝
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2007.05.28 原因と結果の法則
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【今週のことば】
「人はいつも思考という道具を用いて、いくつもの喜びと、いくつもの悲しみを生み出しています」
ジェームズ・アレン 『原因と結果の法則』の著者。
今週の言葉として掲載したジェームズ・アレンの「人はいつも思考という道具を用いて、いくつもの喜びと、いくつもの悲しみを生み出しています」という有名な一節。このフレーズについて先日『店長のルール』『接客のルール』の著者の山岸和実さんと平河町のセカンドルームで深夜まで話しました。このフレーズで多くの人が、思考が状況や結果を作り出すことを学びましたが、この「原因と結果」というフレーズがいつの間にかひとり歩きをして、多くの人は、今の自分の結果、例えば「売上が低い」とか「クレームが多い」といった今自分が抱える結果に悩み振り回されて、「何でこんなことになったのか?」と、その結果に振り回されながら原因を考えて(さぐって、または思考して)います。しかし一番大切なことは、「原因と結果の法則」の基本に立ち返り、結果から原因をさぐる評論家やコンサルタントのような行為によってパラドクスに陥るのではなく、その“今”の思考が、将来の結果を作り出すということに着目し、自分のこれからを想像してみることが重要だという結論にいたりました。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.05.21 正しい目標
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【今週のことば】
「“正しい目標”を持ち、それを知る限りの最善の方法で追求すれば、そのほかのことはすべて自然に整うものだ」
ダン・ディアドルフ アメリカンフットボール選手。
心の底から納得でき、これだけは絶対に達成したい!と思える目標のことを「リアルゴール(本当の目標)」と言います。この「本当の目標」のことをディアドルフは「正しい目標」と言いました。成功の最大の秘訣は、これこれこうすれば成功するといった目標達成ノウハウではなく、目標設定そのものにあります。自己実現という人生の目的に向かって、その自己実現を形作るリアルゴールをすること。成功の秘訣は目標に尽きます。山登りに例えれば、登り方というノウハウも大切なことですが、それよりも、「何としても頂上を征服したい!」という目標に対する意欲そのものが肝心要なのです。そして、幾多の障害を乗り越えるモチベーション(意欲もやる気)は結局のところ「目標」から引き出されます。「意欲」こそ最大の能力なのです。
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2007.05.14 焦らないで!
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【今週のことば】
「ゆっくり歩けば遠くに行ける」
イタリアのことわざ。
目標を見つけなければ・・・という衝動に対して悶々とした日々が続き焦ってしまうこともあるでしょう。しかし、「これだ!という目標」を見つけようとする人に対して、私は「焦らないで!」というアドバイスをしたい。作家E・B・ホワイトの著作『シャーロットのウェブ』で、ウィルバーに対するシャーロットの「絶対急いじゃだめ、それに絶対心配ちゃだめ!」というアドバイスと同じです。日本のことわざの「人事を尽くして天命を待つ」という心持ちが大切ですね。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.05.07 セカンドルーム
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【今週のことば】
「勝つことはすべてではないが、勝ちたいと思うことはすべてなのだ。」
これは、有名なプロフットボールコーチ、ヴィンス・ロンバルディーのことばです。
GW前、皇居近所の平河町に日常の業務とも離れ、集中して執筆ができるようにと「TV無し」「静か」「会社近隣」の書斎&セカンドルームとして部屋を用意しました。「TVは思考を奪う」と言いながら何十チャンネルもあるTV生活に慣れていた私でしたが、あらためてTVを見ない生活をすると、本当に「考える時間(2時間増)」と「体を動かす時間(1時間増)」の計3時間が増えた感じです。週5日としても3時間×一年約50週=450時間。一日びっちり8時間労働と考えると、年56日分に相当します。
世の中で一番貴重なものは「時間」であり、人生とはすなわち「その時間をどう生きるのか」と考えている私にとって、「セカンドルーム持つ」という目標の選択と達成はたいへん有意義なものになりました。休みが明けて日常が戻ってきた今週、「勝つことはすべてではないが、勝ちたいと思うことはすべてなのだ」ということばをデスク前面に書き出して、勝ちたいと思う目標に「前進あるのみ」と取り組みたいと思っています。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.04.03 声って、すごい説得力があるんです!
先週、声優の池田昌子さん(『銀河鉄道999』のメーテル役、オードリー・ヘップバーンの吹き替え役で有名)と久しぶりにお仕事をご一緒しました。収録の題目は、潜在意識の大家、ジョセフ・マーフィー博士の新刊、『心の法則を使ってお金を引き寄せる方法―水をぶどう酒に変える魔法の公式』のCD制作です。それにしても、池田さんの語りの説得力、神がかり的です! 声って、すごい説得力があるんです。書籍をお読みなった方は、ぜひCDご購聴してみてください。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.03.26 「心の法則」を使ってお金を引き寄せる方法
ジョセフ・マーフィー博士の新刊『心の法則を使ってお金を引き寄せる方法』が本日から全国一斉発売となります。今回は翻訳、編集、カバーデザインを担当しました。語りつくされ、知り尽くされた感のある潜在意識のお話ですが、本書をお読みになって「やはり潜在意識の力はすごいな」と思っていただけたら嬉しく思います。翻訳のなかで、とっても気に入ったマーフィー名言は、「思考と感情は、あなたの運命そのものなのです」という言葉です。自分の人生をどう考えるのか?「思考は現実化する」のではなく「思考は現実化してしまう」のですね。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.03.15 充実した人生=目標の質×量
最近、「愛は行動である」という言葉が気に入っていて、講演会でも使っています。愛は行動である、とは聖書にある言葉ですが、誰かを愛している、誰かに感謝している、というなら、その気持ちを行動に、たとえば両親に感謝しているなら、母の日や父の日に、その感謝の気持ちを込めた旅行でも品物でも、実際目に見える行動にするべきだと。ささやかな行動ですが、この行動は、立派な目標になります。できること、やりたいことを重ね合わして、目標を仕事にプライベートにたくさん設定して、充実した時間を過ごすことが重要です。人生とは時間のことであり、充実した人生とは、すなわち充実した人生した時間を過ごすことにほかなりません。「充実した人生=目標の質×量」という公式が成り立つわけです。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.03.07 正直は最善の策
昨日は東京築地の朝日新聞本社ビルにある浜離宮朝日ホールで講演会でした。プレゼンテーションスキルのトレーニングをしている大原鶴美さんの講演会に、ゲストスピーカーとして招かれ、80分の講演でした。題目は「ヒルトンの教え」。ホテル王コンラッド・ヒルトンの成功への10の信条を紹介しながら講演したのですが、その10カ条の中に「正直であれ」という項目があります。これは、嘘をついたり、ごまかしたり、盗みをしなければいい、というだけではありません。常に正直であることは、真実をありのままに表明する、大胆で直接的、そしてオープンな立場に立てということを意味します。コンラッド・ヒルトンはすべてありのままに述べるのに恐れるものは何もないと信じ、そのように実践していました。この「正直」であることの大切さは、『ドンキ・ホーテ』の作者セルバンテスの「正直は最善の策」Honesty is the best policyという名言として世界に知れ渡りましたが、日本においても、野口英世医学博士をはじめ、「正直は最善の策」を座右の銘としていた偉人が多くいます。見習いたいですね。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.02.28 声力
朝、声優の池田昌子さんと久しぶりに話しました。オードリー・ヘップバーンの吹き替え役で有名な声優さんですが、ほかに『銀河鉄道999』のメーテル役、私の世代では、アニメ『エースをねらえ!』のお蝶夫人役が印象的です。
3月に出版されるジョセフ・マーフィー博士(潜在意識の活用でその名を世界に知られる作家、講演家、牧師)の書籍の朗読を依頼したのですが、電話の向こうから聴こえてくる池田さんの声は、麗しく、品があって、心が癒されます。「目力」ならぬ「声力」とでもいうのでしょうか。「理性は感情の奴隷である」とは哲学者ヒュームの言葉ですが、活字を朗読する声の力によって、「なるほど」という理解を超えた感情を揺さぶられる納得が生まれます。3月下旬の収録ですから、4月中旬にはこのCDが販売開始となります。イーハトーヴフロンティアのHPでも試聴ができるそうですから、そのときはぜひお試しを。
リチャード・H・モリタ拝
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2007.02.17 ダヴィンチコードならぬマーフィーコード?
ここ数日、潜在意識の活用法を説く大御所、ジョセフ・マーフィー博士の訳本監修で目一杯の日々を送っていて、ブログをおやすみしていました。マーフィー博士は斬新な聖書解釈をされる方で、新約聖書しか読んでいない私にとりまして、わずか70ページの原典が一筋縄ではいかない難解な監修作業となりました。「行間を読む」という言葉があります。活字には現れていない筆者の真意をくみとる、という意味ですが、対する文章が聖書ですから、ダヴィンチコードならぬマーフィーコードで、暗号の解明のような思い出で取り組んでいます。あさって月曜日本文入稿ですから、今日明日と、最後の編集に向かいます。3月中旬には書店に並びます。ぜひお手にとってみてください。
リチャード拝
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2007.02.08 最も役立つ本は、最も考えさせる本である
今日は夕方から埼玉県川越市にある建設会社からの依頼で、目標設定の社員研修に行きます。講演会は月に3回ぐらいのペースでやっているのですが、テーマが目標設定の場合、オーディエンスの方が少々困惑する場面によく出くわします。理由の第一にあげられるのは、目標は、教えてもらえるものではなく、自分で「考えなければいけない」ものだからでしょう。参加者は、こうした講演、研修を受けられる時、何か面白い情報の入手を期待していたり、そこに流れる「成功」とか「幸福」という目的に対して、立身出世のサクセスストーリーの話が聞けるとイメージしています。皆、「考えたい」のではなく「知りたい」のです。多くの人が「目標の重要性」を知って理解しながらも、この「考える」という壁に直面しますが、自己実現者、成功者というのは、テレビとインターネットのスイッチをオフにして、自発的に、能動的に、自分の頭で「考えた人」です。パーカーの「あなたに最も役立つ本は、あなたを最も考えさせる本である」のような研修ができたなら、と思いを込めて、今日の講演に臨みたいと考えています。
リチャード拝
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2007.02.05 目標は出会いつかむもの
今、日帰り出張の大阪行き新幹線車中です。
「運命は私をもっともふさわしいステージに運んでくれる」
これは今日大阪で会う友人から教わったシェークスピアの言葉です。いい言葉です。この言葉を引用して、私は
「目標は私をもっともふさわしいステージに運んでくれる」
とダイジェスト版マイ・ゴールの表紙に掲載しました。
多くの人は、いつか運命の風が吹いてきて、自分をなにか秘密めいた素敵な場所に運んでくれると「期待」しています。確かに運命的と感じる出会いがあります。これだ!という運命的な目標との出会い・・・まるで恋人が現れるような感覚で「出会う」ことがあります。
しかし思うのです。出会っても、「つかまければ」と。しかし、出会いというのは、それをつかむ準備が出来ていないと、「チャンスに後ろ髪はない」よろしく、なかなかつかめるものではありません。その準備の根底に「しっかりとした自己認識」があると思います。
よく自己実現といいますが、自己を知らなくては実現のしようがありません。同じように、自分を知らないと、目標と出会ったとき、自分を知らないのですから、せっかく出会っても、これだ!と思えません。これだっ!と思えないのですから、つかめるわけがありません。
リチャード拝
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2007.01.30 健康第一
おとといの日曜日、1ヶ月の執筆ごもりを終えて、大阪で2時間程度の講演会をこなしたあと、最終新幹線で東京に戻ってきました。昨日は、久しぶりに忙しい一日を過ごし、今は、地元東京杉並区荻窪の城西病院という行きつけの病院のロビーでブログを書いています。
余談ですが、何度採血しても、看護師さんの「ちょっとチクッとしますよぉ~」というフレーズにいまだに緊張してしまいます。ちょっとチクッとなんて言わないで、いきなりチクッとやってくれないか、わざわざ「痛いですよォ~」なんて怖がらせないで欲しい・・・そんな子ども扱いされたら、子どもの気持ちが蘇ってしまうではないか、と(^^;)
持病のケアで毎月血液検査を受けているのですが、一病息災、持病をひとつ持っているぐらいのほうが、こうやって頻繁に検査も受けて長生きできるのかもしれません。自己啓発を執筆テーマの中心においている私が言うのもなんですが、確かに「病は気から」ではあるのだけれども、最近「気の健康は体からだな」と思うことが多くなりました。体が健康であるということは、病気ではないということではなく、歩いていて、何かどこまでもずっと歩くことができるんじゃないかと思える、あの湧き出るエネルギーを実感できる状態だと思います。食生活、運動、サプリメントを摂る・・・そうした努力によって、活力に溢れた体の健康状態を維持できたらどんなにいいだろう、と思う今日この頃であります。
リチャード拝
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2007.01.26 仕事の本質
この1ヶ月、父と母が他界しているため、今は空き家になっている倉敷の実家にこもって執筆をしているのですが、最近近所にある両親のお墓によく行くようになりました。法事といいますか、親族、家族と一緒にお墓参りをするのもいいですが、誰もいない、誰も見ていない、まったくのひとりでお墓参りをすることに“祈りの本質”があるのだなと、最近、とくに思うようになりました。仕事でもそうですが、もちろん仲間と一緒に仕事をするのは楽しいですし刺激もあります。しかし仕事の本質も、誰もいないオフィス、または家に帰って、誰も見ていないところで、たったひとりで仕事に向かう、そういう仕事のあり方が、働くということの本質なのだな、と思うのです。
リチャード拝
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2007.01.22 集めたものでなく与えたものが残る
先週末東京に戻り、新刊の打ち合わせをしました。日曜日、場所は日比谷の帝国ホテルロビーラウンジ。『マイ・ゴール』の読者で、都内の某都立高校定時制部の教頭先生です。昨年12月に、愛読者感想ハガキを頂き、その後メールでやり取りをしたあと面談をして、昨日が2回目です。定時制ですから、10代から上は70代の生徒さんもいらっしゃり、その生徒さん一人ひとりの誕生日にバースディカードを贈られているそうです。「本来ならこのくらいのことは当たり前のことなんですがね・・・」と照れくさそうにおっしゃる、その物腰の柔らかい、人間味のあるお人柄に好感を抱きました。たいへんな読書家で、聖書をはじめ、たくさんの言葉をお持ちになっていて、屈託のないあけすけなお話しのなかで、聞く人の急所をビシっと突いてきます。
2時間ぐらいの打ち合わせのなか、「渡辺和子さんの本に“残るものは、集めたものでなく与えたものだ”という言葉を見つけました」と教えていただきました。「残るものは、集めたものでなく与えたもの」、なんとも深遠な言葉です。お別れをしたあと、夕刻から深夜まで、この言葉の余韻をじっくりと噛みしめさせていただきました。先生、心、温まる言葉を与えていただき、ありがとうございます。
リチャード拝
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2007.01.19 オレンジ色の本
1月10日に発売開始となった『ダイジェスト版マイ・ゴール これだっ!という目標を見つける本』の売れ行きが好調のようで、一安心です。
今朝の日経新聞朝刊を見ましたら、でかでかと広告が出ていて、顔が載っているぶん、少し恥ずかしさも覚えます。アマゾンでもずっと100位前後の様子。来月2月6日からは、ファミリーマートのほぼ全店で発売されるということで、ファミリーマート特別装丁として、女性購読者を視野に入れ、オレンジの表紙色(書店ではメタリックのシルバー)になることが決まりました。
以前、イメージコンサルタントという仕事をしている人に会ったことがありますが、確かに同じ内容文でも、表紙の色によってイメージが変わるものですね。「シルバーはアバンギャルド(都会的)でちょっとクールな色だけど、オレンジはパッと明るい前向きな色だなあ」と、近くのスーパーで買った「愛媛のわけありミカン」という名前の、ちょっとあやしげな名前の蜜柑をほおばりながら、女性の自立の応援小説を書いています。
リチャード拝
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2007.01.12 見えない衣を身にまとう
執筆こもりをはじて今日で6日目、まだ最初の一行が書けずにいますが、5:30 に起きて朝風呂に入って軽いストレッチをしました。気持ちいいものですね、霜がふんわり降りた庭に立つと、ひんやり、凛とした空気が「今日はいい日になるかもしれない!」と予感させてくれました^^;
今、日本でまだ紹介されていないジョセフ・マーフィー博士の本の翻訳を平行してやっているのですが(3月末に発売に予定です)、さすが潜在意識の大御所、実に明快です。ご存知かもしれませんが、マーフィー博士は牧師ですから、『お金をふやす法則』を著しても、そこにしっかりとした宗教観に根ざした、嫌味のない毅然とした金銭哲学が感じられます。潜在意識・・・心の中は目には見えません。
そう言えば、「気」という漢字で表す言葉も目に見えませんね。空気、電気、景気、気持ち、殺気、勇気・・・と。「気」は目には見えないけれど、確かに「感じる」ものです。本当のおしゃれをする人は、パンツとかブラジャーとか目に見えない所にもキチンとおしゃれをすると聞いたことがありますが、そういうことってとっても大切なのだな、と感じます。
不信、疑い、自信のなさ、怒り・・・いくら目に見えないからと言っても、周囲は感じています。見えないものは信じない、私は無神論者だ、と言っても、人は「目に見えない、感じるもの」を信じる動物なのだなと思います。自信、前向きな心、勇気・・・そういう衣を、目には見えない下着のように身に纏いたいと思う朝でした。
リチャード拝
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2007.01.10 倉敷より
今、4月に出版する新刊の執筆で、現在は空き家になっている倉敷の実家に一人こもって、最初の一行がまだ書けないまま4日が過ぎました。
私は青春時代をこの瀬戸内地方で過ごし、倉敷から広島県福山市まで片道1時間かけて広大付属という中学・高校に通っていました。年始に帰郷し、毎朝、歩いて30分ほどの亡き父母の眠るお墓に参り、日々の報告をするのが日課となっているのですが、そのノスタルジアな道程、不思議ですね、青春時代、身体の奥にくすぶらせていた、将来、どこかに大きく羽ばたきたいと思っていた情熱が静かに蘇ります。
昨年12月、松坂投手が「夢」ではなく、「目標」という言葉を使い、なんだかとても嬉しくなりました。読者の方が今どんな状況にあり、今、何歳であるかには一切関係なく、こうした身体の奥にくすぶらせている情熱を蘇らせる「目標」に向かわれることを祈っています。
リチャード拝
P.S.
宣伝になりますが、今日から『【ダイジェスト版マイ・ゴール】これだっ!という目標を見つける本』が、普及版として原著の半額の900円で発売開始になります。原著を読まれた方にも、年の初め、ぜひ再読していただきたいですね。
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